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三岐鉄道 乗りつぶし (2013年8月13日)(3)
〜近鉄連絡線、三岐線(1)〜

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 北勢線阿下喜駅 から引き返し、さらに JR関西本線 に乗り換え、富田駅 にやってきました。

 阿下喜 8:04 → 三岐鉄道 北勢線 西桑名行き → 西桑名 8:51
 桑名 9:17 → 関西本線 普通 四日市行き → 富田 9:25


JR東海 関西本線 普通 四日市行き 富田駅 9:25着

 次は、三岐鉄道 のもう1つの路線である 三岐線 に乗車します。先ほど乗車した 北勢線 には11年前に一度乗車したことがありましたが、この 三岐線 に乗車するのは今回が初めてです。
 三岐線 と言いましても、細かいことを言うとその全区間に乗車することはできません。三岐線 は、この 富田駅 から 西藤原駅 までの路線ですが、起点である 富田駅 を発着するのは 貨物列車 ばかりで 旅客列車 は1本もありません。三岐線旅客列車 は、すべて直線距離で300mほど離れた 近鉄富田駅 から発車していきます。そして、近鉄富田駅 から 1.1km のところにある 三岐朝明信号場三岐線 に合流するのです。ちなみに、近鉄富田−三岐朝明信号場 間 は、近鉄連絡線 と呼ばれています。富田−三岐朝明信号場 間 は、貨物列車専用 ですから乗れないのは仕方がありません。よって、近鉄富田駅 へ移動して 西藤原行き に乗車することになります。


富田駅 構内

 JR のホームの隣に、側線を挟んで 三岐線 のホームがあります。停車している 貨物列車 に隠れるようになっていますが、この 貨物列車 が停車しているのがその 三岐線 のホームです。
 かつては、三岐線旅客列車 もこの 富田駅 から発車していました。ですが、この 富田駅近鉄富田駅 では 近鉄富田駅 の方が列車の本数が多く利用者も多いため、1970年(昭和45年)に 近鉄富田駅 に乗り入れる 近鉄連絡線 が建設されたのでした。そして、1985年(昭和60年)には、旅客列車 はすべて 近鉄富田駅 に乗り入れるようになり、富田駅 にはやってこなくなりました。今さらですが、子供のころに乗りにくることができていれば、この 富田駅 からも乗ることができたわけです。
 ちなみに、この↑↑ 貨物列車 は、DD51 1802 を先頭に、太平洋セメントタキ15両 も連結されていますが、三岐線 からやってきて、ここで 機関車DD51 に付け替えたのだと思います。隣に 三岐鉄道ED45 が2両写っていますが、もしかすると、その ED45 がここまで牽引してきたのかもしれません。三岐線 では、富田駅 と途中の 東藤原駅 との間 で セメント の輸送が行われており、その 貨物列車 が頻繁に運行されているようです。なお、この 貨物列車 は、私の時計で 9:37四日市方面 へ向け発車していきました。


富田駅 三岐線のホーム

タキ の間から、三岐線 のホームに残っている 駅名標 が見えました。


富田駅 東口

三岐鉄道 本社

 東口 を出ると、すぐに 三岐鉄道本社 があります。旅客列車 はやってこなくなりましたが、本社 は今でも 富田駅 にあるわけです。


富田駅 構内

 東口 から戻ってくると、さきほどの ED45 が貨車の入れ換えを行っていました。ちなみに、この ED45 は、西藤原駅側から ED45 5ED45 1 です。
 ここで 貨物列車 の様子を観察しているのも楽しいですが、ここにいても 三岐線 には乗れませんので、そろそろ 近鉄富田駅 へ移動したいと思います。


富田駅 西口

 先ほどの 東口 には駅舎はありませんでしたが、こちらには 駅舎 があります。もともと、こちらが表側なのでしょう。と言っても、人気もなく静かでひっそりとしています。ここから、近鉄富田駅 まで歩きます。


近鉄富田駅 東口

 5分ほどで、近鉄富田駅 に到着しました。駅ビルがあるほどではありませんが、駅前には商店もあり、先ほどの 富田駅 に比べてこちらの方が賑やかです。
 ちなみに、Wikipediaによると、富田駅 とこの 近鉄富田駅 の1日あたりの乗車人員は、

 富田駅   →  628人(2011年度)
 近鉄富田駅 → 9,179人(2011年度・近鉄のみ)


 で、10倍以上も差があります。これじゃあ、三岐線 が、富田駅 を見捨ててこちらに移ってくるのも分かります。


近鉄富田駅 駅名標(3番線)

 近鉄富田駅 では、3番線三岐鉄道 の乗り場になっています。
 この 駅名標 では、左側の駅に 川越富洲原駅大矢知駅 が記載されていますが、川越富洲原駅近畿日本鉄道 名古屋線 で、大矢知駅三岐線 です。このホームから発車する 近鉄 の列車は無いはずですが、わざわざ 近鉄川越富洲原駅 も記述しているわけです。また、大矢知駅 の方は、その頭に小さく 「三岐」 と付け足されています。


三岐鉄道 三岐線 西藤原行き 近鉄富田駅 10:36発

 車両は、クモハ102 + クモハ1012両 です。
 この車両に限らず、三岐線旅客列車 は、みんな 西武鉄道 からやってきた車両で運行されています。


車内
(この写真は、終点の西藤原駅で撮影しました)

10:36近鉄富田駅 を発車しました。


10:36 近鉄富田駅 発車直後

 近鉄名古屋線(右側の複線) と並走しています。よくご覧いただくと、線路の幅が違うのがお分かりいただけるかと思います。近鉄名古屋線新幹線 と同じ 1435mm ですが、こちらは JR で言えば 在来線 と同じ 1067mm です。


10:36 近鉄富田−大矢知 間

近鉄名古屋線 と分かれます。


10:37 近鉄富田−大矢知 間

 近鉄 と分かれたと思ったら、すぐに JR関西本線 の上を超えます。
 ちなみに、一番左側の線路は、富田駅 に乗り入れている 三岐線 の線路です。

10:37 近鉄富田−大矢知 間

 JR の上を越えたと思ったら、今度は、三岐線 の線路(右側の線路)が合流してきました。というか、むしろこちらが 三岐線 に合流すると言った方が正しいのかもしれません。


10:37 近鉄富田−大矢知 間

 なんと、もう一度 JR関西本線 の上を超えます。わずか400mほどの間に、関西本線 の上を2度も越えるわけですが、もともと 富田駅 に乗り入れていたものが、後から 近鉄富田駅 にも乗り入れるようにしたのでこんなことになってしまったのだと思います。もし可能なら地図をご覧いただければと思いますが、三岐線 は、大雑把にいうと、終点の 西藤原駅 に向けて北西の方向に進んで行きます。もし、最初から 近鉄富田駅 に乗り入れるように建設されていたら、近鉄富田駅 からすぐに北西へ向かい、そもそも 関西本線 と交差する必要なんてなかったかもしれません。ただし、貨物列車関西本線 に乗り入れていくわけですから、どちらにしても 関西本線 と何らかの接点は必要になりますが・・。
 なお、この少し手前が 三岐朝明信号場 で、先ほど右側に現れた 三岐線 の線路に乗り入れました。細かいことを言うと、この時点で、近鉄連絡線 を乗りつぶしたということになります。


10:38 近鉄富田−大矢知 間

 繰り返しになりますが、すでに 近鉄連絡線 は終わり、三岐線 に乗り入れています。


大矢知駅 10:41発

 さっそく、貨物列車 との行き違いです。この駅に到着した時から、はるか前方にこの 機関車 の姿が小さく見えていましたが、この 貨物列車 が到着するまでずいぶん待たされたような気がします。(と言っても、1分か2分のことですが)
 私は 埼玉県東武鉄道 伊勢崎線 の沿線の出身なのですが、子供のころはその 伊勢崎線 でもまだ 貨物列車 が運行されていました。踏切 で待たされるとき、なかなか列車がこないときは決まって 貨物列車 で、遠くに 機関車 は見えていても通過するまでにずいぶん時間がかかったものでした。三岐線機関車 の中には、その 東武鉄道 からやってきたものもあるのだそうです。もしかすると、子供のころに見かけた 機関車 もまだ活躍しているかもしれません。


10:42 大矢知−平津 間

平津駅 10:46発

今度は、上り 近鉄富田行き との行き違いです。


10:46 平津−暁学園前 間

暁学園前駅 10:48発

 近くに高校があるようですが、通学時間帯は混雑するのでしょうか?
 むろん、今は夏休みですが。


10:49 暁学園前−山城 間

 道路を1本挟んで、朝明川 と寄りそうように走っています。
 先ほどの 三岐朝明信号場 もそうですが、「朝明」 と書いて 「あさけ」 と読むんですね。


山城駅 10:51発

10:53 山城−保々 間

何か、新しい道路が建設中のようです。


10:53 保々駅 到着直前

 保々駅 の構内には、車両基地 があります。
 電車もですが、機関車も何両か停車していました。


保々駅 10:55発

 隣のホームから、近鉄富田行き が発車していきます。
 その隣には 貨物列車 が停車していますが、機関車ED45 5 + ED45 1 で、先ほど 富田駅 で貨車の入れ換えをしていた機関車です。どうやら、私が乗っている列車よりも先に 富田駅 を発車し、この駅で待っていたようです。旅客列車普通列車 ばかりなので追い抜きはありませんが、旅客列車貨物列車 を追い抜くのはあるんですね。やはり、貨物列車 は速度が遅いからでしょうか。



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