難波駅 6:38発 の 急行 和歌山港行き に乗車し、7:39、和歌山市駅 に到着しました。この列車は、ここから 和歌山港線 に乗り入れていきます。私も、このまま乗っていくことにします。

　和歌山港線 は、和歌山市−和歌山港 間 2.8km の路線です。もちろん、乗車するのは今回が初めてです。
　7:40、和歌山市駅 を発車しました。この駅でほとんどの方が降りてしまったので、車内は空いています。発車したばかりですが、次は終点の 和歌山港駅 です。

　和歌山市駅 の構内で、線路が1つに集約されていきます。和歌山市駅 までは 複線 でしたが、ここから先は 単線 になるようです。

　進行方向右側、写っているのは 市堀川 です。ボート が係留されているのが見えます。土手に隠れて見えていませんが、その向こう側には 紀ノ川 が流れています。もう、河口 まであと少しです。

　この辺りには、2005年11月まで 久保町駅 という駅があったそうです。利用者が少なくて、廃止 になってしまったんですね。ちょうどこの辺り、進行方向左側にホームがあったようです。

　今度は、築地橋駅 という駅があったあたりを通過します。この駅も、先ほどの 久保町駅 と同じく、2005年11月に 廃止 になりました。現役当時は、進行方向左側にホームがあったようです。

　続いて、築港町駅 という駅があったあたりを通過しています。やはり、2005年11月に 廃止 になりました。この駅も、進行方向左側にホームがあったようです。
　Wikipedia によると、久保町駅、築地橋駅、築港町駅 の 廃止 の前年（2004年度）の 乗降人員 （1日あたり）は、それぞれ、

　久保町駅 → 82人
　築地橋駅 → 45人
　築港町駅 → 38人

　だったそうです。たしかに少ないですが、このぐらいだったら、昨日乗車した 高野線 にもあったような・・。

　終点の 和歌山港駅 に到着しました。
　これで、南海電鉄 和歌山港線 を乗りつぶしました。

　鉄道ファン の方ならよくご存じかとは思いますが、かつては、ここからさらに 2.6km 先の 水軒駅 まで線路が続いていました。和歌山港−水軒 間 には1日にたったの 2往復 しか列車がなく、2002年5月 に 廃止 になってしまったのでした。その当時、乗りに来れればよかったのですが、私にもいろいろな都合があり、残念ながら乗りに来ることはできませんでした。今日はここで引き返してしまいますが、いつか線路跡をめぐってみたいなあ、と思います。

　港に、フェリー が停泊しているのが見えます。この 和歌山港駅 は、徳島行き の フェリー が発着する フェリーターミナル に隣接しているのです。あれは、徳島港 5:40発 → 和歌山港 7:50着 の便ではないかと思いますが、定刻よりも少し早く到着したのかもしれません。
　ちなみに、この フェリー を運行しているのは 南海フェリー で、南海電鉄 が 100%出資 している 南海グループ の企業です。また、この航路は、南海四国ライン と呼ばれています。

　木に 駅舎 が隠れてしまっていますが、その上にホームがあるのがお分かりいただけるかと思います。停車しているのは、私が乗ってきた列車です。
　フェリー乗り場 まで 連絡通路 があるので、ちょっと行ってみようと思います。

　すみません、もう少し フェリー の全体を写せればよかったのですが、連絡通路 からだとこんなのしか撮れませんでした。この フェリー は、8:30発 徳島港行き になって折り返して行くのだと思います。
　さて、私は、私が乗ってきた列車の折り返し、つまり、8:03発 の 急行 難波行き で折り返すつもりです。和歌山港駅 へ戻ると、切符売り場 や列車の中で、先ほどの フェリー からの乗り換えと思われる人たちを何人か見かけました。たしかに、飛行機 や 高速バス も便利かもしれません。ですが、この 和歌山港線 も、フェリー との接続を図ることによって、関西 と 四国 とを結ぶ役割を果たしていることがよく分かりました。いつになるかはわかりませんが、次にこの駅にやって来る時には、私もぜひ、フェリー に乗って 四国 へ渡ってみたいと思います。