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鶴見線の休日 (2013年7月15日)(4)
〜大川支線〜

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 繰り返しになりますが、鶴見線 には 終着駅3つ あります。そのうちの 扇町駅海芝浦駅 はすでに訪れましたので、あとは 大川駅 だけです。
 その 大川駅 に行きたいのですが、少し問題があります。同じ 鶴見線 でも 大川支線 は列車の本数が極端に少なく、平日 でも 9本(片道)土曜・休日 にいたってはたったの 3本(片道) しかないのです。
 今日は 海の日祝日 ですから 3本 しかないわけですが、次の 大川行き鶴見駅 17:45発 までありません。しかも、これが 大川行き最終列車 です。この列車は 17:58大川駅 に到着したあと、たった3分停車しただけで、18:01 には折り返しの 鶴見行き になって発車してしまいます。大川駅 からの列車も、この 18:01発最終列車 です。つまり、行き帰りともに列車に乗りたいのであれば、大川駅 にはたったの3分しかいることはできないのです。
 さすがに3分ではのんびり写真も撮れませんので、行きは 大川駅 まで歩くことにしようと思います。武蔵白石駅 から 大川駅 まではわずか1kmほどですから、歩いてもたかがしれています。幸い時間には余裕がありますので、大川駅 までのんびり歩いて、18:01発 に乗って帰ってくればよいのです。
 というわけで、海芝浦駅 から 15:45発鶴見行き に乗車しましたが、浅野駅16:07発扇町行き に乗り換え、16:10武蔵白石駅 に到着しました。

 海芝浦 15:45 → 鶴見線 鶴見行き → 浅野 15:49
 浅野 16:07 → 鶴見線 扇町行き → 武蔵白石 16:10


武蔵白石駅 構内

 右から中央奥へ向かって延びている線路が、大川支線 の線路です。
 かつては、この線路の左側に 大川支線用のホーム がありました。クモハ121両 で、この駅と 大川駅 との間を行ったり来たりしていたころの話です。1996年に クモハ12 が引退することになり、その代わりに 103系 が入線することになりました。ですが 103系 では1両の長さが20mありますので、この急カーブを通過する際にホームに接触してしまいます。それを避けるためにホームを撤去し、それと同時に、大川支線 の列車はこの駅を通過することになったのでした。


武蔵白石駅 駅舎

 それでは、大川駅 まで歩くとしましょう。まず、駅をでて右へ100mほど進み、突き当りの右にある 鶴見線 の踏切を渡ります。その後は、ひたすらまっすぐ進んでいきます。


大川駅へ向かっています

 写真の奥が 大川駅 の方向です。
 進行方向右側に 大川支線 の線路があります。


日本鋳造踏切より

 大川駅 までたったの 1.0km しかありませんが、途中に 踏切 が3か所あります。そのうちの1つ目、日本鋳造踏切 から 大川駅 の方向を写しています。ご覧の通り、大川支線単線 です。


日本道路踏切より

 2つ目の踏切、日本道路踏切 から 大川駅 の方向を写しています。
 武蔵白石駅 からこの踏切まで、516m です。


日本道路踏切にて

 踏切道路標識 がありますが、いまだに 蒸気機関車 のデザインです。電車 がデザインされたものにはしないのでしょうか。


第5橋梁にて

 途中、白石運河 を渡ります。橋梁の途中の 架線柱 がずいぶん錆びていますが、あまりメンテナンスにお金をかけれないのでしょうか。

 私が初めて 大川駅 を訪れたのは、正確な日付は失念しましたが、たしか1995年のことだったと思います。その時も休みの日だったと思いますが、夕方、今と同じようにこの道を歩いて 大川駅 へ向かいました。そして、大川駅 からたった 1両クモハ12 に乗車し、武蔵白石駅 まで戻ったのでした。「もう18年も昔のことか」、と思うとちょっと信じられないような気もします。線路を見ていると、私だけが歳をとって、あとは何も変わっていないような気さえしてしまいます。

 もうすぐ 大川駅 です。


日本ガラス踏切より

 3つ目の踏切です。
 もう 大川駅 のホームが、すぐそこに見えています。


大川駅 駅舎

 久しぶりに 大川駅 にやってきました。
 個人的には、2010年10月以来です。


昭和電工踏切より

 大川駅 のすぐ先の、昭和電工踏切 から 大川駅 を撮影しています。私が立っている位置にも 側線 があるのですが、生い茂った雑草に埋もれてしまっています。


同じく 昭和電工踏切より

 大川駅 から先にも、150mほど線路が続いています。
 やはり雑草が生い茂っています。


大川駅 駅舎内

もちろん 無人駅 ですが、自動券売機 はあります。


大川駅 時刻表

 左側が 平日 で、右側が 土曜・休日 です。繰り返しになりますが、平日9本土曜・休日 はたったの 3本 しかありません。今日は休日なので、次の 18:01発最終列車 です。


大川駅 駅名標

 大川駅 に到着してから、1時間半近くボケーっと過ごしました。最初は私一人でしたが、近くにお勤めの方なのか、列車の時間が近づくにつれやってくる人がいて最終的には5名ほどになりました。
 そして、17:58鶴見駅 からの 下り最終列車 が到着しました。この列車が、18:01発上り最終列車 になって折り返します。


鶴見線 鶴見行き 大川駅 18:01発

 まだ夕方の6時で、まして日の長い季節ですからあたりはまだ明るいです。ですが、この列車が本日の 終電 です。どなた様もお乗り遅れのないようにお願いいたします。
 中には 17:58着 で乗ってきて、そのまま折り返す人もいるようです。世の中には物好きな人がいるものです。もちろん、私も人のことは言えませんが。結局、大川駅 からこの列車に乗車したのは10名ほどでした。


18:01 大川駅 発車直後

 右側の 側線 が直進するような配線になっています。側線 なんてもう使われていないようですし、大川駅 のホームに進入する線路が直進になるようにしたら・・、なんて思ってしまいます。まあ、こんなローカル線にそんな手間をかけても仕方がないのかもしれません。


18:02 大川−武蔵白石 間

 白石運河 を渡っています。歩いてくる途中にあった、架線柱 が錆ついていたあの橋梁を渡っているわけです。道路から撮影しようとするとケーブルが邪魔なのですが、列車の中からだとこんな↑↑感じで撮ることができます。ちなみに、進行方向左側です。


18:02 大川−武蔵白石 間

 前方に、歩いてくる途中にあった 日本道路踏切 が見えています。
 さらにその先には、日本鋳造踏切 も見えます。
 さきほどは、右側の道路を歩いたわけです。


18:03 大川−武蔵白石 間

左に曲がると 武蔵白石駅 です。


18:03 武蔵白石駅 を通過

 かつて、大川支線用のホーム があったところを通過しています。大川駅 からここまで、わずか2分でした。
 この↑↑写真では分かりづらいですが、前方の 本線上りホーム に列車を待っている人たちが見えます。この列車がもしこの駅に停車したら、あの人たちもこの列車に乗ることができるのですが・・。


18:03 武蔵白石駅 通過直後

 右側の 本線 の線路に合流します。
 大川支線 はもうおしまいです。


18:04 武蔵白石−安善 間

 本線 に合流しました。あとは、途中、安善駅浅野駅弁天橋駅鶴見小野駅国道駅 に停車して、鶴見駅 へ向かいます。私も、このまま乗っていくことにします。


18:09 弁天橋−鶴見小野 間

 鶴見線営業所 のそばを通過しています。ここを通過するのは、今日だけで4回目です。あの↑↑車両たちは、今日は非番だったのでしょうか。もしそうだとしたら、しっかり骨休めできたことでしょう。お互い、また明日からがんばりましょう。


18:13 国道−鶴見 間

 東海道貨物線 を走行する 桃太郎 (EF210) と並走しています。
 まもなく、終点の 鶴見駅 です。


鶴見駅 18:14着

 終点の 鶴見駅 に到着しました。
 大川駅 から、わずか 13分 の旅でした。

 私は休みの日しか知りませんが、鶴見線 は平日と休日でずいぶんと様相が異なり、平日のラッシュ時には沿線の工場などへ通勤する人でとても混雑するのだそうです。ですが、今日は乗る人も少なくのんびりしていて、ちょっとした旅情を味わうこともできました。扇町駅 も、海芝浦駅 も、そして 大川駅 も、それぞれ個性があって、やはり行ってみてよかったです。こんな路線が近くにあることをうれしく思います。

 鶴見線 の旅は、これでおしまいです。
 最後までご覧いただき、ありがとうございました。


 −終わり−



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